■ 最終日(2014年11月30日)
準々決勝 古河SS 0 - 0
(2 PK 3)ばらきSC
JA共済CAP2014 第41回茨城県学年別少年サッカー大会(高学年の部)
【決勝トーナメント〜】
日時:2014.11.30 10:00 KICK OFF
会場:日立市民運動公園陸上競技場
対戦相手:ばらきSC
結果:0-0(PK2-3)(準々決勝)
※《》内は全て筆者の心のつぶやき。
〜プロローグ〜
中村杯・全日本の2つの公式戦を県大会一次リーグ敗退している年代。
これが最後の公式戦『なんとしても学年別だけは。。。』と皆心に誓い、何とか最終日の決勝トーナメントにこぎつけた。
昨年、先輩古河SSは決勝戦で鹿島アントラーズJrに延長戦の激闘の末惜敗したが、その様子を応援に行っていた今の選手達全員が目の当たりにしている。
『絶対に俺たちも同じところまで行くんだ!』と選手たちも心に秘め決戦の地、日立市民運動公園陸上競技場へ乗り込んだ。
対戦相手は県大会4強常連の強豪『ばらきSC』
いざ!
〜マッチレビュー〜
試合前のベンチ。。。
古河SSは今大会初めて選手・スタッフ全員での円陣。
この試合にかける思いがスタンドまで伝わってくる。
勝てば決勝まであと一歩。
去年の先輩達が立ったあの舞台へ。。。
薄曇りの寒空の中、陸上競技場に設営された2面のピッチ。
10時丁度に2つのホイッスルが同時に鳴り響く。
スタートのメンバー・ポジションは7のコンディション、bS(CAP)の故障により一次・二次リーグ
とは若干変わったメンバーとフォーメーションでのスタートだ。
キックオフ直後は両チーム共にゆったりとしたスタート。。。
と思いきや、すぐに寄せの早い展開となってくる。
最初にペースを握ったのは、ばらきSC。
開始4分。
ばらきSCのコーナーキックからドンピシャヘッド!
試合開始早々完全にヤられたっ!と思いきやボールは左ポスト下に直撃。
こぼれ球を16(GK)がガッチリ抱え込むようにキャッチ。
しかしホッとしたのも束の間。ばらきSCのペースは衰えず攻撃をたたみかけてくる。前半7分。
ばらきSCのコーナーキック。コンディション不足からなのか、7がマークを外してしまい、またも
ドフリーでヘディングされるが今度は枠を外れる。《立ち上がり、この時点で2度の決定機を運良くしのぐことができた。もしかして、このゲーム展開。。。
勝てるかも。。。》ますます、両チームのプレッシャーが激しくなりスペースも時間も無いなかでの意地の張り合い。
激しい攻防が続く。ばらきSCに押し込まれ何度かコーナーキックのピンチを迎えるがなんとかしのぐ。
すると前半15分。
古河SSのコーナーキック。《この時間帯で先制出来れば最高の状況で前半を折り返すことが出来るぞ。》
7が蹴ったボールはゴール正面にふわりと上がったが誰も合わせられない。。。と思った瞬間ゴール正
面にポジションをってとっていた2の前にこぼれ球が。。。
アウトにかけた右足での渾身のシュート。ボールは右回転をしながらゴール右隅へ!
しかし相手GKが横っ飛びキャッチ。《うぅっ》
前半19分。
ハーフウェイライン付近ばらきSCのフリーキック。
何故か相手GKが上がってくる。
キッカーはGKだ!
間違いなく直接狙ってくる。
Oコーチもすかさず16(GK)へ叫ぶ。
その直後相手GKが蹴ったボールは鋭い軌道を描きゴール左上隅に吸い込まれて行く。。。《まずい!枠いってる。。。》
しかし16(GK)はゴールラインギリギリのところで我慢し、ジャンプ一番、右手一本でボールを弾き
出す!《ナイスキー!》
ベンチからA監督も『16〜、サンキュー!』の声。
その後のコーナーキックも無難にしのぎ、なんとか0-0のままで前半を折り返す。後半開始前、再度気合の全員円陣。
《頼むぞ!みんな!》
後半開始のホイッスル。
後半も前半のメンバー・ポジションでスタート。
やはり後半もばらきSCのペースでゲームが動き出す。ばらきSCのエースが度々、鋭いドリブルで古河
SS陣内を切り裂いて来る。しかし集中した古河SSの選手達もそう簡単にはヤらせない!3、6ディ
フェンス陣の体を張ったプレー。選手達の闘志が伝わってくる。
負けじと10もドリブルで果敢にゴールを目指すが、ばらきSCディフェンス陣もなかなかフィニッ
シュまではいかせてはくれない。前半10分。
古河SSこの試合最大のチャンスがやって来た。
右サイドに流れる9にボールが渡り、相手DFをかわすとゴールライン際をえぐるドリブル。顔を上
げマイナスニアへの早いグランダーのセンタリング。
そこへタイミングよく走り込んできたのは12《きったぁ〜!ドンピシャぁ〜!》
12は右足を強振!
しかしボールは軸足へ当たる。。。《うわっ?!マジか。。。》
少しパススピードが早かったのか。。。
ゴールならず。。。
その後古河SSも徐々にペースを掴み始め試合展開も盛り返してくる。
後半16分。
古河SS自陣のペナルティーエリア内で高学年では珍しいシーン。
小学生低学年のような、いわゆる団子状態。15秒程度だったろうか。すごく長い時間に感じた。《ヤバイ。打たれる!早くクリアしろっ〜!早く外に出せっ〜!》
その時、ボールは団子状態の中から右サイドにひょっこり転がってきた。
それを拾ったのは韋駄天7。ピンチの後にチャンスあり!
持ち前のスピードを活かしドリブルで持ち上がりカウンター。《よっしっや!このままドリでシュートまでっ!やってまえ〜!》
しかし、7はハーフウェイラインを超えた辺りでパスを選択。
やはり今日の7は何かが違うのか。。。《どうした7。。。》
その後一進一退の攻防が続くが、後半終了のホイッスル。
勝敗の行方はPK戦へともつれ込む。
例のごとくOコーチはベンチを外し、遠く少しさびしげな顔で戦況を見守る。《押し込まれながらもPKまで粘りきった。。。サッカーでは間違いなく勝ちパターン。行ける。行けるぞ!》
いざPK戦。
先行ばらきSC。ばらきSC一人目。
ゴール左隅へ16(GK)の手をかすめながらもゴール。
《惜しっ》古河SS一人目。
キッカーはエース10。
左サイドネットへ突き刺す強烈なゴールが決まる。
《よし。絶対取れねー》ばらきSC二人目。
またも左サイドへ決まる。今度は16(GK)反応出来ず。
《。。。》古河SS二人目。
キッカーは12。
インサイドキックで右サイドネットへ突き刺す落ち着いたゴール。
《ふふっ。これも絶対取れねー》ばらきSC三人目。
ボールはやや甘いコースの右サイドへ。。。
16(GK)が反応し、両手で弾く。《よっしゃ〜!ナイスキー!!!》
と思いきやシュートの威力が強くボールは16(GK)をすり抜け転がりコロコロとゴールラインを割っ
てしまった。《うぅっわ!おっっしぃ〜!マジかぁ。。。》
古河SS三人目。
キッカーは9。
右足のインステップから放たれた力の乗ったはボールはゴール左へ。。。
しかし、ばらきSCGKが両手で弾く見後なセーブ!《。。。。。》
その瞬間、隣のコートの試合終了から10分程遅れ、古河SS公式戦終了のホイッスルが無情にも鳴り響いた。
〜エピローグ〜
ひたむきに走り、体を張った闘志みなぎるプレー。残念な結果にはなってしまったがナイスゲーム。
ただ、心残りが一つ。。。
応援に来てくれていた下級生達に、もう少し上の舞台で戦う姿を見せてあげられなかった事が唯一悔やまれる。
下級生達から見た選手は、いつも身近に見ている6年生のお兄ちゃん達。
そのお兄ちゃん達が素晴らしい舞台でエンジのユニホームを身にまとい活躍する姿。
張り詰めた緊張感の中での真剣勝負。
そんな姿を見て抱く憧れや刺激が未来の古河SSの選手と伝統を築いてゆく一つの大きな要因だど思う。
そんな伝統を築く絶好の機会を逃してしまったのだ。残念で仕方がない。。。
ただ。。。
しかし古河SSはここで終わったわけではない。もちろんこれからも走り続け伝統を築いてゆく。《これからの古河SSを頼むぜ5年生!》
最後に古河SSスタッフをはじめ全ての関係者の皆様。
毎試合遠くまでの応援や差し入れ、また激励の言葉をいただきましたことは選手並びに父兄にとっても大きな支えとなりました。
結果でお返しすることが出来ず残念ですが大変感謝いたしております。
本当にありがとうございました。
2014古河SS6年保護者代表S